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読んだ本の感想を徒然と、てきとーに、書いてみます。
マイペースに本を読んで思うこと・・・
僕が愛したすべての君へ (ハヤカワ文庫、乙野四方字著)
2023-05-30-Tue  CATEGORY: 作者(ア行)
並行世界の存在が世の中に認識され始めたころ、
中学まで友達もできず孤独に過ごしていた暦は、
高校でも結局、うまくいかず、孤独な感じで過ごしていた
そんなころ、クラス一頭のいい女子に突然、下の名前で呼ばれて…
彼女は並行世界から来て、その世界では自分と付き合っているという
そんなことから、並行世界に巻き込まれていく暦
次第に並行世界が認知され、技術が発達していく過程で、
起こりうるであろう事件に巻き込まれていくことに…

劇場で一度見ていたので、ストーリー全体は把握していたのですが、
本だと自分のペースでストーリを進めることができ、
映画鑑賞中に気づかなかったり、理解が浅い部分もはっきりしてよかったです
(一部、?な部分もありますが、それは片割れを読めばきっと氷塊してくれると…)
個人的には、映画では学生時代、コミカルに描かれているなーと思っていた部分、
思っていた以上に、和音のこだわりが強かった印象を受けました
そういう意味では、より気持ちが和音よりに読んでいたからか、
後半の事件、和音の行動の真意、非常に重大かつ二人にとっての分岐点になった、そう思いました
ぶれないと思っていた気持ちがぶれる瞬間、
そんなときに、どんな判断、決断ができるか、
冷静でいられるか、相手を、世界を想っていられるか
一つの結果としては、決してよくはない、ただ、それを知ったからこそ進める、
そんな二人が最後に穏やかな時間を迎えてくれて本当によかったなと
最後に描かれた暦の想い、この作品をまさに締めくくる表現だと思いました

そんな暦の想いを感じつつ、
片割れの作品「君を愛したひとりの僕へ」もそのうち読みたいと思います

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