ラットマン(光文社文庫、道尾秀介著)2012-05-16 Wed 23:03
次のライブに備え練習をする
30才前後で構成されたバンド・sundowner そのギタリストである姫川は バンド結成当時にドラム担当していたひかりと付き合っていた ひかりが現在務めるスタジオで姫川たちが練習中にひかりが事故死する その事故の背景に対し、各人憶測で行動がとられる 本当に事故死なのか、あのとき席を外した姫川が犯人ではないのか? それとも、スタジオで留守番していたひかりの妹がしたのか? 姫川の過去に起きた姉の死の真実にたどりついた姫川が見出した先は? そして、物語は予想外の展開を迎える! いいテンポで進み、話し手もバンドメンバー内でけっこう変わり、 いろんな視点で物語、その中の事件の真相を見ていくわけですが、 1つ疑問が解消されると、新たな疑問が生まれ、さらにそれが次のステップにつながる 一見、順調そうに見えながら、1つの勘違いがさらなるミスリードへ 序盤、姫川の過去の姉の死の1つの結論が途中語られた時点では、 完全に姫川がどのように事故死に見せかけたのかを重視して読んでましたが、 まさか、その姫川自体がミスリードしていたとは思っても見ませんでした さらに途中でひかりの妹がへんなことを言うからさらに別の方へ… いろいろ振り回されながらでしたが非常に面白い作品でした 他のバンドメンバー2人も自分の味を出していて印象的でした "向日葵~"を読んだときは?と思いましたが、道尾さんのこの作品グッドでした! また、別の作品も読んで見たいです
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鳥籠荘の今日も眠たい住人たち6 Blood Party! (電撃文庫、壁井ユカコ著)2012-05-16 Wed 23:00
後日談と番外編で構成
《後日談》 ・華乃子との同居するようになった梢太 くじ引きで温泉旅行に両親が行き、初めて2人だけの夜を過ごすが… ・祖父の見舞いに訪れたヴァルはその病院である患者・カモメさんに会う 彼は1日分の記憶しかもてないという… ・オーナーとして鳥籠荘に帰還したキズナ 入居者面談に臨むが、相手は奇人変人ばかりで… 《番外編》 キズナの通う街で起きている吸血鬼騒動 夜になると能力が向上する若者たち 彼らの吸血鬼化の原因となった人物とは一体? その謎に関与する保健医・由起先生、 そして吸血鬼の噂が絶えない美術教師・浅井先生はどう事件に絡む? なんか構成おもしろいですね 番外編、意外と面白い世界観でした またミナコの存在に縛られる有生が出てくると思ったら、 まさかミナコが出てくるとは!そいでもってあの終わり方… なんかある意味、凝縮されている感がありました そして、その番外編前に収録されていた後日談 ジョナサンが登場するのには本当に驚きました 華乃子ストーリー後だったのでしんみりきました 個人的にはへれんさんの話が読んでみたかったし、 他の住民の話も読んでみたかったですね 日常とちょっとずれた鳥籠荘にまつわるストーリー最後まで堪能できました!
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たんぽぽのまもり人 (メディアワークス文庫、海嶋怜著)2012-05-13 Sun 00:47
人が生まれたときから天寿を全うするときまで、その人のそばにいる"守護者"
"守護者"であるトキオは3人目にして初めて女性に付くことになる 翼の成長を見守り、ときに助言をするトキオ 愛犬の死、おぼれそうな小学生を助けたりなどいろんな経験する翼は 高校生になって初めて恋をする 順調に付き合いが進む中、トキオの胸にある想いが芽生える… "守護者"としての務めとの間に葛藤するトキオだが、現実は急展開を迎える 突然の悲劇、トキオがとった行動とその果ては? 終章の直前まではすごく温かな印象のストーリーでしたが、 最後に、えっ…そういう終わらせ方に持っていくのかと思いちょっと拍子抜けしました できたら翼との再会シーンもあるとうれしかったのですが、 それまでのトキオの心情描写等が丁寧だったことを考えると ある意味、いいタイミングで終わらせたのかもしれません でも自分が"守護者"で付いている人間が非常にいい人物だったら、 絶対、"好きになってしまう"と思うんだけどな… なんか、"守護者"って人間とは違う存在なんだとそこで思いました
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ソードアート・オンライン 5 ファントム・バレット (電撃文庫、川原礫著)2012-05-13 Sun 00:44
SAO:ソードアートオンラインとうゲームの世界から"現実"に戻って1年
キリトの元に現実に戻った際にお世話になった役人からある依頼が それはGGO:ガンゲイルオンラインという銃がメインとなるゲームで、 ゲーム内の死がリアルでの死を招くという<死銃>についての調査だった ゲーム開始直後に街で声をかけたシノンという少女の助けを得ながら、 ゲーム内最強を決めるある大会の予選に参加するキリト 予選中、1年以上前のSAOでのキリトを知っている人物に声をかけられる その人物はSAOで殺人ギルドに関係した人物で、声が<死銃>と同じだった 最悪の可能性に恐怖するキリト 予選決勝まで上り詰めたキリトの相手はシノンだった! 新章、またまた読み手をひきつけるストーリー展開でした 前半はシノンとキリトの2つの視点から描かれ、 シノンサイドでは、シノンの現実の背景そしてゲームに対するこだわりが キリトサイドでは、別ゲームを参加する要因となる<死銃>について、 どちらもしっかりした内容でした それが半分以上にわたっており、 どうやってこの2人が出会うのかと思ったら、まさか"偶然"的な展開とは 'たかが'ゲームとは違う強いシノンのゲームへのこだわりを感じるキリト 一方、超人的な行動をとったと思ったら、恐怖に震えるキリトが気になるシノン 短時間ながら普通のプレイヤーには感じないものをお互いが感じている印象でした そして、さっさと遭遇した<死銃> SAOとの関連も含め、今後、どのようなストーリー展開が待っているのか楽しみです
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殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫、真梨幸子著)2012-04-22 Sun 12:07
家でも学校でもひどい目にあってきたフジコだが、
母親の凶行が口火となって起こった一家惨殺事件で唯一の生き残りに 叔母に引き取られてから、"かわいそうな子"という立場を利用し、 立ち振る舞うがやがて少女たちの間で自分の立場に苦しみ、 そして、同級生を殺めてしまう その後も、自分にとってうまくいかない状況になると凶行を続け、 まるで自分が嫌いだった母親と同じように振舞ってしまうフジコ 彼女の犯行はどのようにして止まるのか? そして、フジコの背景に隠された驚愕の真実とは… 正直、きつい作品でした 個人的にはしばらく読みたくない作品でした 特に後半の殺しの連続の頃になると 展開に飽きたわけではないですが、不快感が増していき… ただ、一応最後まで読もうと読み進めていたら、 最後にああいう展開になるとは思ってはいませんでした 自分のコンプレックスに折り合いをうまくつけられず、 若い頃から凶行に慣れてしまった壊れた女の果て…ある意味印象的でした それ以上に、 このフジコの凶行が作中のある人の作品ということを忘れていたのは やはり、作品世界にのめり込んでいたということなんでしょう "怖いもの見たさ"とは違う、不思議な魅力というか吸引力をもった作品 ただ…やっぱりしばらくはこういう作品は読みたくない
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